非暴力ルーム・大阪
NOVO
DV被害者支援のひとつの方法として実施する、暴力をふるう男性向け「DV加害者プログラム」
DV加害(子供への虐待含む)をやめたい男性たちのためのプログラム
(女性加害者の方もいると思われますが、NOVOは男性加害者のみです)
◆NOVOとは
NOVO(ノボ)は、「非暴力ルーム・大阪」(NO VIOLENCE ROOM OSAKA)の略称です。
性暴力、児童虐待、性差別、DV、ストーカー、セクハラを許さない立場で、アウェアで学んだ者たちが大阪で加害者プログラムを始めるために立ち上げた組織です。2014年4月開設。
◆NOVOが目指すこと
DV加害行為を真摯に反省し、変わりたい、パートナーと対等な関係を築きたいという人に教育プログラムを提供すること、およびデートDV防止教育の普及によって、日本社会からDVや虐待やストーカー被害にあう人と加害者になる人を減らし、自立した個人を増やすこと、対等な関係を営める「非DVのカップル」を増やすことを目指します。そこには必要なら適切に別れられるカップルを増やすことも含みます。
NOVOは、被害者支援の運動・組織と連携し、加害者の横暴に加担しません。
◆NOVOの特徴
① 表面的な反省や今後の関係の持ち方のテクニックを学ぶのではなく、自分の中にあるDV加害行為を正当化する考え方の誤り(ゆがみ)に気付き、DVにならない考え方(尊重、共感、非暴力、シングル単位、ジェンダー平等)を学びます。考えを変えることで感情(怒り)を変えていくようにします。単に怒りの感情を我慢するように説教するものではありません。
② DV被害者及びその支援者と連携し、被害者の人権(安全、自信、自由、自己決定、成長)を第一に考えます。
③ 被害者の言動(問題点)を問うのではなく、加害者自身の加害言動を反省し、責任を認め、真摯に学び、自分の実際の言動が変わることを目指す人とともに歩みます。相手がどうあろうと、それに対して自分が「非暴力的な対応の選択肢」をとらずに、「暴力的な対応という選択肢」をとってしまったととらえて、その選択に責任を持ちます。
カップルの関係性には多様な要素が絡む場合があると思いますが、まずはDVの要素を取り除くことが大事という立場です。したがってDVがある関係において、最初の段階からカップル・カウンセリングする立場には反対します。
◆NOVO加害者プログラムの基本
毎週2時間52回、1年(以上)通うプログラムです。これだけ時間をかけるのは、口先だけの反省ではなく、実際の言動の変化を実践できているかどうか見ていくためです。
狭義の心理的治療やカウンセリングではなく、グループで行う教育プログラムです。自分たちの事例や教材を使って参加型で行い、主体的に自分の問題に取り組むことを促すものです。
◆NOVOは2022年12月から募集を再開しました。
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以下はNOVOの情報
カリフォルニア州認定のプログラムを応用して日本でこの種のプログラムを10年以上行ってきたアウェアのやり方をベースにしています。そのうえで独自の教材を生み出して独自の展開をしています。
ファシリテーターは、アウェアの加害者プログラム研修(100時間)を受けたものが複数(基本、男女)で担当します。
◆DV被害を受けた人が参加する「女性の会」も行っています。「自分は被害者かもと思う方へ」を参照のこと